最近、読んだ小説
小学生のお話。
序盤はほのぼのとした子供の謎解き風だったけど
とてもビターでハードな展開でした。
最後の方は読むのが辛かった。
まだ小学生の「神さま」は
一体どんな大人になるんだろう。
久しぶりの角田光代さん。
相変わらず女性の心理描写が秀悦。
裁判員制度と幼児虐待がテーマの物語。
「憎しみではない、愛だ。相手をおとしめ、傷つけ、そうすることで、自分の腕から出ていかないようにする。愛しているから。それがあの母親の娘の愛し方だ」
このフレーズにゾッとしました。
まさに、わたしの母はこういう人でした。
傷つけられる理由が憎しみならば
こちらも対抗しようがあるのだけど
理由が愛である場合
子供は母に抗えない(涙
とにかく、こういう親にはならない。
それしかない。
何年か前に読んだものを再読。
知っているストーリーにも関わらず
読むのを止められず、ノンストップで完読。
三姉妹の物語。
以前、読んだときは長女に肩入れしてしまったのだけれど(性格も生き方もわたしとは全然違うけど、長女気質という点で心掴まれる部分が多くて。涙)
今回は、まったく気にしてなかった三姉妹のお母さんの気持ちに寄り添ってしまいました。
3人の娘、全員同じように可愛く大切だったはず。
切ない。
これは本当にオススメです。
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